汚れは大きくわけて3種類あります。
汚れは主に下図のような状態で衣類に付着します。
汚れ全てに適切な対処方法があります。
油汚れには油汚れの、水溶性の汚れには水溶性の
それぞれの汚れに対して適切な方法を取らないと汚れが綺麗に落ちなかったり
逆にシミになってしまう危険性もあります。
また、順序も場合によっては重要です。上図のように最初は油汚れから落としていかないと
水溶性汚れなどが適切に落ちない事もありえます。
おうちで出来るケアもありますが、どうしても無理な汚れは専門家であるクリーニング屋さんに
お願いしましょう。
油汚れの代表的なモノはやはり、食事。
天ぷらのハネや、機械の油・・・服を着ているという事はそれだけで汚れにさらされます。
また、身近なところではお化粧も油汚れになりえます。
これらを適切に落とすには溶剤を使ったドライクリーニングで対処できます。
ドライクリーニングは水分を使いません。なので、衣服は型崩れしにくく
油汚れだけを効果的に落とせます。
スーツのクリーニングなどでよく聞くと思います。
水溶性の汚れといえば、汗、血液、ジュースなどの汚れになります。
酸化も激しく色落ちの原因になったりします。
日本は高温多湿の国なのでどうしても汗が出ます。カラッとした気候ではそもそもないのです。
スーツを着ているビジネスマンの皆様も夏の汗には困っている事だと思います。
この汗汚れというのは水溶性の汚れです。ただし・・・・スーツは水で洗えません。
確かに最近は水洗いできるスーツというものも出来て来ていますが
水洗いだけでは逆に「油汚れ」は取れないのです。
不溶性の汚れはスス、泥、カーボンなどの微粒子の汚れになります。
これらは汚れ落としというよりはこの細かい粒子を落とす作業になり、非常に手間がかかります。
また、衣服の汚れの原因の中でも半分以上の割合を占めるほど多い汚れです。
これは専門的な機材で繊維の奥に入り込んだ粒子を取り除く作業をしないと
完全に取り去る事はできません。
一見、クリーニングは家庭用の洗濯機などでも代用が出来そうだし意外とどうにか
なるのでは?と思われている方もいるかもしれません。
しかし、家庭用の洗濯機などは基本的に水、若しくはお湯で洗う事を想定して
作られています。汚れを落とすためなら何でも使うクリーニングとはそもそも想定している
部分から違うのです。
家庭用洗濯機で洗う場合はこの水若しくはお湯で洗うことが前提という部分に限界があるのです。
クリーニングの確実性と必要性というのは実はこの部分なのです。
汚れの種類によって落とし方は多種多様ですがその一つ一つを水、お湯でしか洗えないというのは
そもそも無理な話なのです。
本当に大切な衣類は専門家であるクリーニング屋さんに預ける事をお勧めします。
クリーニングで出来ない事、というのは個別で判断されます。 お店によって対応できる、対応できないがある場合もありますし どこに行っても「この汚れは・・・」という限界の部分もあります。 具体的な例は挙げられませんが逆を言うと出来ない事、というのは思っているよりも 少なく、汚れを完全には落とせないけども軽減は出来る、という場合もあります。 素材、汚れの質、その程度などによって出来る出来ないが決まる、といっていいと思います。 まずはお近くのクリーニング店に相談してみましょう。
シミ抜きというのは非常に難しく、付着しシミになってしまった物には有効な 対処手段がありません。しかし専門分野で働く店舗の人に相談すれば シミを取ることは出来ないにしても有効な手段でシミを薄くしたりしてくれる 事もあります。もちろんシミ抜き専門でやっている店舗もあります。 シミはおうちでどうにかなる代物ではありませんので 悪くなる前にクリーニング店に相談をしてみましょう。
洗濯表示マークとは「家庭で洗う場合」の表示マークであります。 これはクリーニング屋さんに持っていっても「手洗いしかダメだから・・」 というワケではない、という事なのです。 むしろ、専門家であるクリーニング屋さんにとってはこの洗濯表示マークは 参考程度のマークでしかありません。あくまで家庭で洗うための表示マークなのです。 洗濯表示がどうだから・・・という理由でお気に入りの衣類を諦めてしまわずに 一度クリーニング屋さんに相談してみませんか? 家庭での洗濯表示マークについては以下のリンクから一覧で見ることができます。
参考:洗濯表示マーク一覧